以前作ったオービスのセブンスリーテーパーですが、柔らか過ぎて失敗したミドルセクションを4角に交換しています。
4角ロッドに中央が凹んだストレートテーパーが多いのは、強くなる傾向をテーパーで抑えているのだと思います。オービスのインプリも中央が凹んでいて、4角同様にインプリで強くなり過ぎないようにしているのではいか、それなら4角に置き換えてみたら、というのがミドル4角の理由です。
6角のテーパーを5角に変換し、さらに4角へ変換していますので繋がりがどうなるか分かりませんが、とにかくやってみるだけです。
ちょうど4角用の余りがありましたので、仕上げ削りをして接着します。
接着に際して、エポキシをたっぷりと塗布した後、加熱含浸を施してみます。4角の竹片は5角や6角に比べて薄っぺらですので、加熱して粘度の下がったエポキシが、加熱によって竹片内の膨張した空気と入れ違いに浸透しやすく、効果はある程度見込めると思います。
なぜ、このようなことをやっているのかと言うと、硬いトンキンが手に入らないので作ってしまおう、その一つの方法として含浸や4角、ダブルビルド等があり、とりあえず出来るところから手掛けているのです。そういえばかなり前に1本だけ、カンナの刃がすぐに切れなくなる竹があったのを思い出しました。20年間で1本だけです。アメリカの有名ビルダーならバイヤーに指示して硬い竹を多く仕入れることは可能かもしれませんが、日本国内では全く無理だと思います。硬い竹が全てに良いというわけではないと思いますが、特殊な用途に於いては必要かもしれません。