ホローに関するお問合わせを時折いただきますのでご説明を。
接着前の竹片を表面を下にして平たく置いた状態です。
上はスパイラルホロー、下はセミホローです。セミホローは接着すると山の部分がピッタリと接合し前後の空間を閉ざしてしまいます。それに比べるとスパイラルホローは山の部分が対する側では谷になり、空間を閉ざすことがありません。これがスパイラルホローはフルホローの一種と言える理由です。
ブランクを曲げた場合、ブランクシャフトが潰れようとするのを一定間隔で妨げる部分があるのがセミホローであり、スパイラルホローでは純粋なフルホローほどではないにしろ、潰れることができます。この、潰れる⇔復元する、この力を利用し、さらにフルホローより強度を上げる方法として、スパイラルホローを考案しました。
こんな理屈云々より実際にロッドを振っていただくと、なんとも言えない感覚がお分かりいただけるのですが。
さて、これから下の画像の764 セミホローのブランク接着へと進みます。76ぐらいの長さになってくるとテーパーデザインでしなやかさはで出ます。ただできるだけ軽く作りたい時には、大胆に削り取れるセミホローを採用しています。