2013年9月14日土曜日

マルチピースのスプライスジョイントについて

4ピースとか5ピース等でスプライスジョイントにするメリットは何ですか?というご質問をいただきましたので、ご説明いたします。

マルチピースの竹竿は金属フェルールが重りになって、ショートロッドでも先重りになります。また重さでバットが柔らかくなり過ぎないように、バットを太めにします。結果トルクは増えて、距離も出ます。レインボー狙いなら、この独特の感じもそれはそれで良いのですが、ヤマメ用では繊細さに欠ける、軽快さに欠けることが、スプライスジョイントを取り入れる理由です。
特に3番ラインのショートロッドでは、スプライスジョイントの特徴が最も生かされると思います。

まず軽いこと。巻くテープの重さしかありませんので、非常に軽快です。例えて言うなら、重い布団から、羽根布団に換えたときのよう。

そして曲がること。スプライスジョイントはスプライスの方向によって曲がり方が違います。ロッドが曲がる方向に平行にスプライスすると、スプライス部分の方が曲がりやすくなります。反対に垂直にすると前後のブランクとほぼ同じ曲がりになります。トラウトマンロッドではロッドによって垂直、あるいは45度傾けて、スプライスを切っています。

テープを巻くのは面倒ではありますが、あるサイトで読んだのには、釣り人がスプライスのテープを巻いているのを見て格好いいと思った、とありました。慣れた手つきで悠々とテープを巻いていたら確かに達人っていう感じしますからね。それはさておき、

ザックに仕舞わないと辿り着けないような、或いは危険な高所、藪こぎの先にある清らかな流れで、3番ラインで繊細に釣りを楽しむ、まさにスプライスジョイントマルチピースロッドの世界です、皆さんに試して頂きたいと思います。