#8ロッドの竹フェルールが破損したということで帰ってきました。
トラウトマンロッドの竹フェルールは現在、勘合部分をテーパーにしています。グラファイト等と同じようにバットの先端をオスにするので製作に都合がよく、またオスメスの食い付きがよく抜けにくいのが特徴です。
今年は雨が多かったせいか、雨中の使用で抜けなくなったとのご報告も数件いただきました。上記の食い付きと水分の膨張で固着したようです。
今回の竹フェルールは、日頃抜くのが硬かったので釣行前にロウを塗布されたそうです。そうしたらキャスト中にティップが飛んで行ってしまい、画像のように竹フェルールの端がひび割れていたそうです。
割れた竹フェルールをよく見ると、巻き糸が切れたのではなく、メスフェルールの端が潰れていて、おそらく抜けかかった時に力が掛かって変形して潰れたのでしょう。
破損の原因がフェルール固着への不安にあるとするならば、抜き差しの硬さを任意に設定できる平行の竹フェルールに解決策があるのでしょうか。
ロッドビルディングの模索は続きます。