荒削りが終わりました。
2013年10月31日木曜日
プロト5角 竹虎 リールシート
アップロックがご希望でしたのでコルクを半個分伸ばしてリテーナーを入れます。
ブランクが真竹で白くシンプルなのに合わせてフィラーは着色せずに塗装のみ、模様も派手にならない程度を選びました。週末には出来上がります。
オーダー5角 8ft8in#6 セミホロー スプライスジョイント
スペイロッドのイメージというご指示をいただきましたのであれこれ考えて、ロッド中央からテーパーが少し変化する仕様にしました。ティップ先端から僅かに膨らみながらジョイント部分へ、ジョイント部分は少し太く、そこからグリップに向けて僅かにテーパーが緩やかになっています。ホローは節を残し強度重視。あまり削り取らず重みを残すことでバットの弾力を利用しやすいと思います。
オーダー6角 764 ガイド取り付け終わり
ガイドのフットギリギリにスレッドを巻いています。最近トリミングは糸の端を染めるやり方が多いのですが、今回は焦げ茶の糸を3回転にしました。次はリールシートのリングとポケット、それからディスクリプションになります。
2013年10月29日火曜日
2013年10月27日日曜日
トンキンと真竹
最近は真竹のブランクを作ることが多くなりました。
削ったり、曲がりを取ったり、その違いを感じます。
こんなテストをしてみました。
火を入れていない同じ幅、同じ厚さのテストピースを折れるまで曲げます。するとご覧のようにトンキンは90度を超えて60度ぐらいから、ピシピシと音を立てて折れ始めます。真竹はというと全く折れる気配なし。結局0度を超えても折れることはありませんでした。ただし真竹はトンキンより曲がり癖がつきやすく感じました。
いまのところまだ制作数が少ないのでこの冬に作ってデータを増やしたいと思います。
2013年10月25日金曜日
2013年10月24日木曜日
2013年10月23日水曜日
2013年10月21日月曜日
2013年10月20日日曜日
オーダー 6角 764 セミホロー セミパラボリック スリーピース オイルフィニッシュ
オイルフィニッシュの光沢が出てきて良い感じになっています。
次はシガーグリップを作ります。
トラウトマンロッドではリールシートフィラーの材料に種類が少ないものですから、なかなかお客様のご希望通りにならないことがあります。今回はお客様がお持ちの材料をこちらで加工させていただくことでなんとかご希望に添えたのではないかと思います。
トラウトマンロッドでは材料の持ち込み大歓迎です。例えば、子供の頃にチャンバラごっこをして遊んだ思い出のほうき、この竹杖を使って作るなんてことも可能です。
2013年10月19日土曜日
竹虎
トラウトマンロッドではこれまで、どちらかというと柔らかめのセミパラボリックアクションのロッドを多く製作してきました。
しかし、真竹ロッドを始めるにあたりこれまでのセミパラボリックとは違うテイストのロッドにしようと。
バットのしっかりとしたティップアクションにしてみたらどうなるか。そのひとつの答えがこのロッドです。思ったより張りが出てビックリしました。#4でフルラインが簡単にでます。しかし重い硬いイメージではなく、しなやかさがあるんですね。優しく振りたくなるのは、真竹の持つ性質かもしれません。タフなレインボーロッドというよりは、渓流のヤマメ、イワナにふさわしい感じです。
前作のスローアクションとこのファストアクション、どちらもしなやかな優しさが感じられる、そんな和の心を持ったロッドにしたいと思います。
題の「竹虎」はトラウトマンロッドの真竹シリーズで使うブランド名で、漢字表記になります。3年前からいつか使おうと温めていました。トラウトマンロッドのトラ、そして私は寅年なもので。
今後とも宜しくお願い致します。
2013年10月16日水曜日
2013年10月15日火曜日
2013年10月11日金曜日
2013年10月10日木曜日
スピゴットフェルール
真竹の美しさにうまく合っているのではないでしょうか。
前回はストレートテーパーでしたので、今回はセミパラボリックのセミホロー。思ったより張りが出て、トンキンより1番手小さいぐらいでちょうどよさそうです。インターナルフェルールは3番から4番用を考えていますので、この張りのある5番のテストでうまくいけば、安心して使えるレベルになると思います。
2013年10月9日水曜日
2013年10月7日月曜日
真竹 4角 662/3
塗装が終わりました。
少し黄緑がかった色合いで、表面の緻密さ、滑らかさが美しいです。節を加熱するのにトンキンと同じ方法では、焦げ目が表面まで出てしまっています。次作のはやり方を工夫して、解決済みです。
トンキンと区別するのにどう書こうかと悩みましたが、結局madakeとしました。
リールシートフィラー 2
花梨バール紅白です。バール材は表面がささくれて削れるので、寸法近くになったらサンディングシーラーを塗ってはペーパーで研磨して整えます。リールフットを白のところに乗せるようにすれば、赤が上になってちょうど良いかなと思います。
リールシートフィラー 1
センターの穴を8ミリに開けて、カンナで大まかに角を落とします。割れや騒音を防ぐためです。
後は目標の16.8ミリまで2回に分けて削ります。木の切削は刃がすぐ切れなくなりますので、きれいに研いでから仕上げをします。
非常に肌が滑らかに削れました。
シーズンラストのお便りです
東京のK様、いつもありがとうございます。今シーズン最後の釣りを4角5ピース スプライスジョイントロッドで締めくくられた模様をお便りいただきました。標高2000メートルを超える釣行です。
以下抜粋です。
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継いだ感じは軽くかつしなやかでワンピースと仰る事が納得出来ました
キャスティングも問題なしでした(元々スローな竿は好きなので)
今までで一番スローなロッドで岩魚の引きにのされるかと少し心配でしたがロッド全体で
吸収してくれるのでのされる事は有りませんでした
ロングティペットも問題無しでした
リールシートも一番大切なリールがキッチリ収まりリールもデビュー戦でした
私はこのロッドを大変気に入りました
スプライスジョイントは好き嫌いが分かれる所でしょうが始める前の10分で
軽くしなやかなロッドが出来上がるのは魅力ですよね!!
飾り巻と段巻も大変気に入りました。
来シーズンは使い倒しますよ
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3番のスプライスマルチピースロッド、スプライスジョイントだからできる軽さとしなやかさ、その魅力をご理解していただいて私も嬉しいです。
来シーズンも期待しております。
ありがとうございました。
2013年10月3日木曜日
2013年10月2日水曜日
トンキンと真竹
上はトンキン5角69の#4スパイラルホロー、下は真竹4角66の#3ソリッドです。
まず見た目ですが、真竹の方が明らかに太くみえますね。また、同じぐらいの火の入れ方なのですが真竹は色白。
ロッドを持つとさらに違いがはっきりします。トンキンはずっしり筋金入り、真竹はふわっと軽くて柔らか。同じ竹でこうも違うかと思います。実は真竹は#4のつもりで削りましたが#3あるいは#2でも良いぐらいです。ですから真竹で#3のパリッとした軽いティップアクションにしようと思ったら、トンキンでいうところの#5か#6ぐらいのバットにしないと(もちろんホローで)ダメだろうと思います。
実に面白い素材です。