2012年7月29日日曜日

涼しいお便りいただきました





東京のK様よりお便りいただきました。いつもトラウトマンロッドをご愛用いただきありがとうございます。

フライフィッシングには好適の山岳渓流ですね。涼しい風が画像から伝わってきます。
まん中のポイントでは、少し距離が出せる竿でないと厳しそうです。
パンプキングリップにレナードのバイメタルは良く似合っています。
以下ロッドのインプレッションです。

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グリップは握った感じも良く見た目も思ったとおりで最高です
キャスティングですがトルクが有りキャスティングしやすく
なおかつ軽いので大変扱いやすいロッドですね
大物(写真の魚28cm)の引きにも負けずにいて、のされる事も有りませんでした
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それにしても、こんな立派なイワナが釣れるのであれば頑張って登る気になりますね。

いやぁー結構なお便りありがとうございました。次回も期待しています。

2012年7月25日水曜日

プロトタイプ 5角 6ft6in#3/4 竹フェルール 完成

プロトタイプ 5角 6ft6in#3/4 スパイラルホロー 竹フェルール 完成

ケースが出来上がり次第発送いたします。

3pc 2tip sale !



毎日暑いですね。もうじき7月も終わり、8月になると漁期もあと2ヶ月になってしまいます。暑さにめげず釣りに出かけましょう。

さて、暑さを吹き飛ばすセール?をトラウトマンロッドストアへアップいたしました。よろしかったらご覧ください。

2012年7月23日月曜日

プロト 6ft6in#3/4 パンプキングリップ

プロト 5角 6ft6in#3/4 スパイラルホロー 竹フェルール
ガイドの取り付け、そしてパンプキングリップ出来上がりました。前にオーダーいただきました7ftのパンプキングリップをたいへん気に入っていただきまして、今回プロトタイプにも同じパンプキンをご希望です。

グリップを削る時にはテンプレートがあるわけではなく、いつも「こんな感じかなぁ」とか考えながら、カンだけで削っていますので、全く同じ形になっているかどうかわかりませんが、たぶんかなり似ていると思います。

このように、トラウトマンロッドではプロトタイプでもスペシャルなグリップの取り付け可能です。画像からでも同じような形に削ることができますので、ご注文の際にはお申し付けください。

オーダー 5角 7ft3in#3 スリーピース ツーティップ

オーダー 5角 7ft3in#3 スリーピース ツーティップ セミスウエル スローアクション

フェルールの取り付けが終わりました。フェルールはいつものショートタイプとは違って、スライド部分がたっぷりあります。その方が挿し込み具合が良いのと、重みを加えてトルクを増やす役割もします。ティップ側のフェルールは既存のリーマーでは少々太めになりスマートな感じに仕上がらないので、細いサイズを取寄せて製作しました。

スリーピースでツーティップの場合、バットのメス→ミドルのオス→ミドルのメス→ティップA
のオス→ティップBのオス、とそれぞれに接着剤の硬化時間が必要ですので、フェルールを接着し終わるには5日かかります。

スローアクションがお好みということですので、だいぶ思い切ってスローにしています。九州でもそうですが、ごく稀に尺が出る渓流ではこんなアクションの方がかなり楽しめると思います。

さて次は塗装に進みます。

2012年7月13日金曜日

大分は今日も雨

昨日から、大分は大丈夫ですか、というメールをたくさんいただきました。テレビなどで凄い報道がなされているのでしょうね。ウチにはテレビはありませんので、皆様からのメールでたいへんな雨だということを知りました。呑気なものです。

私にとって雨は塗装に影響があるので、湿度計だけは気にしています。

そんなわけで、私は大丈夫です。
お気遣いありがとうございます。

皆様、釣行の際には十分注意されて下さいね。
迷ったら行くな!生きていればこその釣りですからね。

2012年7月12日木曜日

プロト 5角 753 と 664 竹フェルール接着

プロトタイプ 5角 753 と 664 共に竹フェルール接着終わりました。今回竹フェルールの接着剤を変更しようとしてうまく行かず、結局前と同じ水性イソシアネート系接着剤を使いました。

最初ブランクに使用している第二世代構造用エポキシを使ってみたのですが、接着した後フェルール内部に微量に着いたエポキシを落としきれず、接着後にうまく勘合しないということが分かりました。2本とも失敗したので作り直しとなりましたが、やってみなくちゃ分からない精神で、今後も試作したいと思います。

水性イソシアネート系接着剤は性能としては良いわけですが、なんといっても作業がせわし過ぎる、時間との勝負的なところがあってどうも私には合わないのです。竹に薄く丁寧に塗布してから張り合わせて、何度も曲がり具合を矯正したいのですが、そんな悠長なことをしていると接着不良になってしまう。 長さの短い竹フェルールの接着なら時間の余裕が持てるので問題はありません。

硬化開始時間が長くしかも強力、耐水性、耐熱性、耐久性に優れている接着剤を探していたら、第二世代構造用エポキシに行き当たりました。そしてさらに可とう性(flexibility)という釣り竿にとって好都合な性質まで持っていたのです。まぁ値段が高いことはこの際目をつぶりましょう。

というわけでもうちょっとで完成しそうです。

2012年7月11日水曜日

オーダー 5角 7ft3in#3 スリーピース シャフト出来上がりました

オーダー 5角 7ft3in#3 緩やかなスウエルバット スリーピース ツーティップ 斑焼き

画像では白っぽく写っていますが、塗料を乗せると焼き色が目立つようになります。

急なスウエルバットは専用のプレーニングフォームが必要ですが、このように緩やかなスウエルは
通常のフォームで可能です。画像奥側ほど遠く小さく写るので分かりづらいですが、実物ははっきりと太くなっています。

スウエルにしたのは柔らかいアクションでもグリップ内部でグニャっと感が出ないようにするためで、大物が掛かった時には柔らかい竿でもしっかりホールドできるイザという時の保険のようなものですが、見た目も独特で5角の雰囲気を強調しています。

2012年7月10日火曜日

「てらとこ」さんでテスト




ワンピースロッドのテストでルアー&フライフィッシング てらとこ さんへ行ってきました。近県の方には元リバーインさんの池といった方が分かりやすいですね。

到着して表示してある電話番号へ掛けるとすぐに来てくれたのは、ここの経営者の山口さんです。初めの言葉が「どこで知りました?」でした。ネットでは宣伝していないらしく、釣具やさんとか口コミとかでみなさんやってくるらしいです。この山口さん、ホンとに気のいいおじさん(失礼)で、釣りが終わってからコーヒーとおしゃべりのサービスまで付いていて、楽しいひとときを過ごすことができました。ちなみにこの「てらとこ」というのはこの地区の名前なんだそうです。

釣りの方はというと、着いたのが12時半くらいでピーカンですのでさすがにキビシイかと思われたのですが、フライをとっかえひっかえして1時間に30~40が4匹という結果でした。一番反応が良かったのはノーハックルサイドワインダーでした。

持参した竿は5角5ft11in#3/4のワンピース、#3ラインを使いましたので風が吹くと負けますが、風のおさまるのを待ってキャスト。魚が掛かるとヒレピンのニジマスの鋭い引きを見事に吸収して、ランディングが楽でした。ワンピースはどんなに曲げても壊れることがありませんので、安心して釣りに専念できます。

しかしここのニジマス本当に美しい魚体です。釣ってガッカリということはありません。

流れ込みで型のいいのがときたまライズしてましたので、後半はそれだけを狙ってはみたものの、出ませんでした。おじさんの話では80センチまでいるそうです。ルアーなら釣れたことがあるそうですよ。

 オートキャンプもできるようです。低価格で楽しめるルアー&フライフィッシング てらとこ 、行ってみてはいかがでしょうか?

良心価格バンブーロッド、5角、4角など
トラウトマンロッドストア

2012年7月9日月曜日

こんなのないのかい?

いつもブログをご覧いただいておりますH様よりメールいただきました。

トラウトマンロッドには6番とか7番のレパートリーはないのかというお問い合わせです。確かに3番4番ばかりですね。以前6番の8ft6in スリーピースは製作したことがありますが最近はなっかたですね。

詳しくスペックを書いて下さいました↓

3ピースで竹フェルール、取り外し式のエクステンション付き(パウエルのリール シートにあるような?)*

淡水→湖、本流のフローティング、シンキングラインを使ったトラウトフィッシン グ又、ポッパーを使用してのバスフィッシングまで…

ソルト→ライトなショアフィッシングからボートシーバス、時々ライトなボーン フィッシュまで…

『トラウトマンロッドマルチスタイルモデルー7wt』

ちょっと欲張りかなぁ…とのことですが、そんなことはありません。
ありがとうございます。
モデル名ももう決めて下さっていますのでなんとか作り上げたいものです。

スズキを細いラインでやるのにバンブーロッドは有効という話を聞いたことがあります。この竿でワールドレコードも夢じゃないですね。

メールありがとうございました。

2012年7月8日日曜日

梅雨の晴れ間のドライブ


以前リバーインのあったところにカンツリが出来ていました。近所の方が経営されているらしく、電話番号が記されていて、3分で駆けつけてくれるそうです。綺麗に草が刈り込まれた池には時々モワッという大物らしきライズがありました。今日は見るだけにして釣りはそのうちに・・・。



朝の日差しに誘われてのドライブ、行き先は大観望。山の緑も美しく輝いていました。

2012年7月5日木曜日

プロト 5角 6ft6in#4 スパイラルホロー シャフト

プロトタイプ 5角 6ft6in#4 スパイラルホロー  シャフトまで出来上がりました。

下が664です。今回は竹フェルール仕様にします。テーパーはメタルフェルールと同じにしていますが、カットする位置が違います。竹フェルールはフェルール自体が長いので、ティップがその分だけ短くなります。逆にバットは挿し込み分を長くカットします。でないとバットとティップの長さが違ってしまいます。

前回メタルフェルールでスパイラルホローの664を作ってたいへん良い感じだったので、竹フェルールにするとどうなるかという試作です。きっとああなってこうなることと思います。ああ(軽く)、こう(トルクが少なく)、なるのだと。しかしどうしたってやってみなくちゃ分からないことがあるんじゃないかと・・・。副産物がきっとあるんじゃないかと・・・。

あたりまえのようなことの中に、意外なことが隠されています。しかし隠されていないことの方が多いのも事実です。

2012年7月4日水曜日

プロト 5角 7ft5in#3 シャフト

プロトタイプ 5角 7ft5in#3 竹フェルール のシャフトが出来上がりました。

ソリッドですが細身のテーパーにより持ち重りしません。リバーステーパーを採用して全体にしなやかな感覚です。バットが強めのプロトもいくつか作りましたが、こちらの弱めの方が私個人としては好きです。バットがしなやかということは竹フェルールに負担が掛かり難いとも言えます。そういう意味においても竹フェルールと相性が良いと思います。

バットの曲がりをコントロールしながら竿を操る、こういうアクションも楽しいものです。

2012年7月2日月曜日

フィラーと古いロッド

大分市は夕方かなりの雨が降りました。皆様釣りには十分気をつけてくださいよ。以下は長いので釣りに行けないでヒマな時にでも・・・・。

この2竿は1995年と1997年に作ったものです。たまたまイベントでビルダーの望月さんが大分に来られていて、無理を言って道具一式を揃えていただき、1995年にバンブーロッドを作り始めました。

下のまだら模様のが第2作目で黒竹という床の間なんかにしつらえているあの竹で作りました。直系が3センチくらいしかなかったので、6等分するのが精一杯だったのを覚えています。アクションはものすごいベナベナ。普通にキャストすると川原の石にティップが当たってしまうことが度々でした。また表皮を剥いでしまうとまだら模様がなくなってしまうので、皮はそのままにしています。

上のスリーピースは1997年製ですから作り始めて3年目で、この頃やっとトンキンバンブーを使うようになりました。また旋盤も購入してフェルールやリールシートもオリジナルになっています。材料が真鍮しか手に入らなかったので、全てブラス製の金具になっています。トンキンを使っているのとバットを緩やかなスウエルにしているので、少し張りが出せるようになってきました。

おそらくこの年か次の年に、市内のプロショップのマスターから、うちで売ってみないかと誘われて、注文を受けるようになったと記憶しています。当時の売値は本体+ケース付きで4万5千円。店のマスターが積極的に受注してくれて、月に3本くらいのペースで製作したのですが、本業のピアノ技術も忙しく、かなりハードでしたね。

販売するにあたり竿に名前をつけようということになり、troutman が誕生しました。ところでこのトラウトマン、なぜこんな名前になったか・・・当時流行っていた映画ランボーが大好きで、トラウトマン大佐(リチャードクレンナ)の名前を拝借したのです。後にドメインを取得するとき、troutmanは既に使われていたので、troutmanにrodを付けなければなりませんでした。

そしてさらに次の年でしたか、ティムコの田代スクールでこのスリーピースを見ていただくことになったのです。「柔らかい竿ですね」田代さんはこの竿の第一印象をこんな風に言われました。スローからセミパラボリックへと変化していったのは、この言葉ひとつからです。

この続きはまたいつか・・・・

そうそう、最近左上のシートフィラーを作っていました。それを書きたかったのですがついついこんなに長くなってしまって。