2012年7月2日月曜日

フィラーと古いロッド

大分市は夕方かなりの雨が降りました。皆様釣りには十分気をつけてくださいよ。以下は長いので釣りに行けないでヒマな時にでも・・・・。

この2竿は1995年と1997年に作ったものです。たまたまイベントでビルダーの望月さんが大分に来られていて、無理を言って道具一式を揃えていただき、1995年にバンブーロッドを作り始めました。

下のまだら模様のが第2作目で黒竹という床の間なんかにしつらえているあの竹で作りました。直系が3センチくらいしかなかったので、6等分するのが精一杯だったのを覚えています。アクションはものすごいベナベナ。普通にキャストすると川原の石にティップが当たってしまうことが度々でした。また表皮を剥いでしまうとまだら模様がなくなってしまうので、皮はそのままにしています。

上のスリーピースは1997年製ですから作り始めて3年目で、この頃やっとトンキンバンブーを使うようになりました。また旋盤も購入してフェルールやリールシートもオリジナルになっています。材料が真鍮しか手に入らなかったので、全てブラス製の金具になっています。トンキンを使っているのとバットを緩やかなスウエルにしているので、少し張りが出せるようになってきました。

おそらくこの年か次の年に、市内のプロショップのマスターから、うちで売ってみないかと誘われて、注文を受けるようになったと記憶しています。当時の売値は本体+ケース付きで4万5千円。店のマスターが積極的に受注してくれて、月に3本くらいのペースで製作したのですが、本業のピアノ技術も忙しく、かなりハードでしたね。

販売するにあたり竿に名前をつけようということになり、troutman が誕生しました。ところでこのトラウトマン、なぜこんな名前になったか・・・当時流行っていた映画ランボーが大好きで、トラウトマン大佐(リチャードクレンナ)の名前を拝借したのです。後にドメインを取得するとき、troutmanは既に使われていたので、troutmanにrodを付けなければなりませんでした。

そしてさらに次の年でしたか、ティムコの田代スクールでこのスリーピースを見ていただくことになったのです。「柔らかい竿ですね」田代さんはこの竿の第一印象をこんな風に言われました。スローからセミパラボリックへと変化していったのは、この言葉ひとつからです。

この続きはまたいつか・・・・

そうそう、最近左上のシートフィラーを作っていました。それを書きたかったのですがついついこんなに長くなってしまって。