プロト 764 竹フェルールはホローの軽さを重視してオイル仕上げにしています。まだ2回塗ったところですがもう既にシブい光沢が出てきています。もっと塗り重ねるとブランクの色に深みが増し、見た目もさることながら防水性も十分になってきます。糸の色はご覧の通り海老茶色、この渋いブランクには似合っているんじゃないかと思います。
私が使っている亜麻仁油は乾燥が遅いので内部に浸透しやすく、浸透してから乾燥(硬化)することにより一種のインプリのような機能が期待できます。
塗装仕上げでもキズから水分が入ることも考えられますから、完璧な防水を突き詰めてもあまり意味がありません。ある程度キズが多くなったら再塗装の修理に出すしかありませんが、その点オイル仕上げならどなたでも簡単に手入れができます。
釣りに行く前日にオイルで拭きながら渓流に想いを廻らす、そんなこともオイル仕上げならではの楽しみです。そんなの面倒くさいという方には塗装あるいはインプリが良いですね。